【呉服屋直伝のお手入れ】着終わった着物をきちんと仕舞うには?

着物のお手入れって面倒だし、知らないことが多いですよね。着物をきれいに保つため何をしたらいいのかわからない方が多いと思います。

入学式・卒業式・七五三・お宮参り・お正月…忙しい時に着物を着た後はついつい後回しにしがちですが、きちんとお手入れをすると着物は50年でも100年でも着られるんですよ!

今回は着物をよく着る人なら当たり前だけど、初めて・慣れない人でも知っていてほしい着物のお手入れについてお教えします。

着物をきちんと仕舞うには?

着物を着たすぐのお手入れは?

着用後には埃をブラシで払いましょう

着用した後は、着物に塵や埃が付着しています。そのまま片付けてしまうと汚れの原因となってしまいますので、着物ブラシやビロードの布団などで必ず埃を払うようにしましょう。

ハンガーにかけるか、たとう紙・衣装敷の上に広げ、全体を優しく払いましょう。そして特に肩から袖・縫い目・裾は汚れているので特に丁寧にブラッシングしましょう。

着物の保管時は?

桐箪笥や乾燥剤を使うこと、たまには外気に触れさせて

着物の保管には昔から桐箪笥ですが、調湿性があるため、やはり着物の収納には最適です。大事な着物はできるだけ桐箪笥や桐の衣装ケースに仕舞うようにしてください。普通の箪笥であれば、一緒に乾燥剤を入れることを強くおすすめします。

普段着やよく着る着物は、プラスチック製の衣装ケースに乾燥剤を入れて収納しても良いでしょう。

ちなみに、たとう紙は洋紙ではなく和紙のものがオススメです。洋紙のものは調湿性がなく着物の保管には向きません。和紙製で中に薄紙が入っているたとう紙を選びましょう。

たとう紙は古くなると湿気を吸って黄色く変色します。そうなったら取り替えどきです。数年に一回は交換するようにしましょう。

長期の保管前にすることは?

長期の保管の前には、必ずブラシでの汚れ落としや、丸洗い等のお手入れに出しましょう。特に汗は黄変の原因になるため、できれば、丸洗い+汗抜きまでしておきたいです。


着物のクリーニングについてならこちらの記事を参考にしてください
着物のお手入れならネットが安い?持ち込みが安心?

絹の着物は湿気に弱いため乾燥剤の使用はオススメですが、防虫剤は必要ありません。ウールに着物には防虫剤は絶対に必要です。また、絹とウールはできるだけ違う引き出しに仕舞うようにしましょう。ウールについていた虫が絹に移ってしまう恐れがあるためです。

昔はよく使われていた樟脳(しょうのう)の使用は絶対に避けましょう。樟脳の匂いは丸洗いなどでは絶対に取れないため、臭い消しには大変苦労します。

虫干しってどうしたらいいの?

よく聞く“虫干し”には実は季節に応じて呼び方があり

  • 7月下旬〜8月下旬【土用干し】
  • 10月下旬〜11月下旬【虫干し】
  • 1月下旬〜2月下旬【寒干し】

【土用干し】は梅雨の湿気を乾燥させるために、【虫干し】は着物シーズンのはじめの準備に、【寒干し】は1年で一番乾燥している時期に着物の湿気を飛ばすために行います。

干す日は2〜3日晴れが続いて乾燥している日の、10〜14時にきものハンガーにかけて風通しが良い日陰に干しましょう。何日も干しっぱなしにしてはいけません。逆に着物が傷んでしまいます。

頻繁に干す事ができない場合は寒干しだけでも行うのがオススメです。寒干しが一番気をつけることが少なく、一番効果的に干すことができる干し方だからです。

干す暇がない場合は引き出しを開けて外気に触れさせるだけでも効果的です。

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私は大事な着物はこれに入れて、箪笥の上やベッドの下などに隙間収納として仕舞っています!

キモノの休息に入れておくと、虫干しの必要もないと言う触れ込みですのでかなり安心です。(私もこれに入れてからは虫干ししてません笑)

撥水加工(ガード加工)ってどうなの?

撥水加工をすると、雨や飲料などの水汚れを弾いてくれるため、水性汚れの心配が減ります。また油性の汚れも落ちやすくなるため、お手入れが簡単になるというメリットがあります。様々な呼び名で撥水加工がありますがオススメはダントツで「パールトーン加工」です。

基本的に撥水加工は紬類には行いません。紬類は洗い張りをして、その風合いの経過を楽しむ着物であるためです。

また、これは一般的にはあまり知られていませんが、悉皆屋さんの間では常識なのが「藍染には撥水加工をしてはいけない」というものです。藍染に撥水加工をしてしまうと、化学変化が起きてしまい、通常より強く藍が色落ちしてしまいます。藍染に撥水加工はやめておきましょう。

撥水加工を掛ける場合は、新品を仕立てるときか、お手入れに出した後にしましょう。撥水加工後はしみ抜きや染め替えが、全く効かなくなってしまいます。

草履のお手入れも忘れずに

意外と盲点なのが草履のお手入れです。草履を履いた後、適当に拭き、購入時の箱に入れて、押入れに仕舞ってはいませんか?これは絶対にやってはいけません!何年後かに出してみると、接着剤が剥がれて底がベロベロ、箔が湿気を含んでベタベタになって履けなくなってしまいます。

草履のお手入れは「マイクロファイバー」のクロスを使うととても簡単です。ササッと汚れを拭き取ってくれます。しつこい汚れにはメラミンスポンジの「激落ちくん」を使うとよく汚れが落ちます。

仕舞う場所は風通しがいい下駄箱に乾燥剤を入れてそのまま仕舞うのが良いでしょう。草履も着物と一緒で湿気に弱いです。きちんと乾燥させましょう。また、草履専用のボックスなども市販されているのでそちらを使っても良いでしょう。

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購入時の箱に入れる場合は、半紙(和紙)などを入れ数年に一度取り替えましょう。そもそも草履の箱が紙製の場合がほとんどなので、年数が経ちすぎると箱が湿気を吸ってしまい、草履に悪影響を及ぼすためあまりオススメはしません。

 


足袋のお手入れも忘れずに!こちらの記事を参考にしてください。
【着物の必需品】呉服屋直伝!白足袋をきれいに真っ白に洗う方法!

まとめ

着物はお手入れ次第でどれだけでも長持ちします。少しの手間だけですのできちんとお手入れしてあげてくださいね。ますは「着たらすぐにブラッシング」でしたね。ハンガーにかけて汗を飛ばすのもお忘れなく。それだけでかなり違ってきますよ!

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